最終更新: 2026-03-07
Webスクレイピングは昔からある手法ですが、かつては「開発者専用」のツールという位置づけだったものが、今ではほとんど誰でも使えるようになりました。企業は価格を収集し、マーケターはリードを集め、SEO担当者はSERPを追跡し、スタートアップはモデル学習や市場分析のために巨大なデータセットを抽出しています。
いまや複雑なスクリプトを書いたり、自前でプロキシ基盤を運用したりする必要はありません。最新のWebスクレイピングツールが、面倒な定型作業の多くを肩代わりしてくれます。そこで今回は人気のWebスクレイピングツール8つを紹介しますが、その前に、それらが何に使われるのか、選ぶ際にどこを見ればよいのかを整理しておきましょう。
Webスクレイパーを使う理由
Webサイトから手作業でデータを集めるのは遅くて退屈なうえ、まったくスケールしません。Webスクレイパーは、この作業を自動化するために作られています。
実際によく使われる理由は次のとおりです。
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市場・価格モニタリング — 競合の動向、商品価格、在庫状況の追跡。
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リード獲得 — 公開ディレクトリからメールアドレス、企業情報、連絡先データを収集。
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SEOおよびSERP分析 — Google検索結果、キーワード、スニペット、広告の収集。
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コンテンツ・レビュー分析 — レビュー、評価、コメント、ソーシャルシグナルの収集。
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分析・AI向けデータ — 後続処理のための大規模データセットの取得。
要するに、WebスクレイピングはさまざまなWebサイトから公開データを定期的に収集するために必要です。
Webスクレイパーを選ぶときのポイント
すべてのスクレイパーが同じ用途に向いているわけではありません。目的は人それぞれで、各ツールには機能と制約があります。選定前に、次の実務的な観点を考えておくとよいでしょう。
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使いやすさ。 まず必要な機能レベルを決めましょう。コードを書きたくない、または書けない場合は、ノーコード型のスクレイパーやブラウザベースのソリューションが適しています。連携や大規模プロジェクトには、API型スクレイパーのほうが向いています。
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スクレイピング量。 週に一度100ページを取得するのと、毎日100万ページを取得するのでは、まったく別の課題です。抽出予定のデータ量に合わせてツールを選ぶ必要があります。大量取得に弱いツールもありますし、スケールすると費用対効果が悪くなる場合もあります。
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JavaScriptと動的コンテンツ。 最近のWebサイトの多くはJavaScriptに大きく依存しています。ページをレンダリングできないツールだと、すぐに限界が来ます。なお、以下で紹介するツールはいずれもJavaScriptレンダリングにしっかり対応しています。
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アンチボット対策。 CAPTCHA、レート制限、IPブロックは当たり前です。これらを自動処理できるツールは大きく時間を節約してくれます。スクレイピングツールが具体的に何を提供してくれるのか、そして自分の課題を解決できるのかを理解しておくことが重要です。
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料金体系。 リクエスト課金、実行時間課金、データ行数課金などさまざまです。万人にとっての「ベスト」なモデルはありません — すべては用途次第です。各ツールの料金体系を確認し、自分のユースケースに最も合うものを見極めましょう。
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プロキシ対応。 特に大規模運用では、安定したスクレイピングにプロキシが欠かせません。多くの場合、最新ツールにはプロキシが内蔵されているため、別途接続する必要はありません。
それでは、ツールを見ていきましょう。
1. ScraperAPI

公式サイト: https://scraperapi.com
無料トライアル: あり(7日間)
価格: 月額49ドルから
割引: 年払いで10%オフ
ScraperAPIは、初心者よりも開発者向けのツールです。基本的にはシンプルなAPIで、URLを渡すだけでScraperAPIがプロキシ、ヘッダー、CAPTCHA、JavaScriptレンダリングを処理してくれます。内部で何が起きているかは見えませんが、それこそが狙いです。インフラ管理をせずに結果だけ欲しい人のために作られています。
主な機能:
- プロキシの自動ローテーション
- CAPTCHA回避
- JavaScriptレンダリング
- ジオターゲティング
メリット:
- スクリプトやアプリへの組み込みが非常に簡単
- プロキシを自分で管理する必要がない
- 多くの用途で安定して動作
デメリット:
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細かなカスタマイズの自由度は低め
2. Apify

公式サイト: https://apify.com
無料トライアル: あり(5ドル分の無料クレジット)
価格: 月額29ドルから + 従量課金
割引: 年払いで10%オフ
Apifyは単なるスクレイパーというよりプラットフォームです。自作スクレイパーの開発、既製スクレイパーの実行、タスクのスケジューリング、結果の保存、さらにはマーケットプレイスでの販売まで可能です。柔軟性が必要で、学習コストを厭わないなら非常に強力な選択肢です。複雑なシナリオや長時間動作するタスクでよく使われます。
主な機能:
- 数千の既製スクレイパー(Actors)
- ヘッドレスブラウザ対応
- 強力なAPIとSDK
- 内蔵ストレージとスケジューラ
メリット:
- 柔軟性が非常に高い
- 小規模から超大規模まで対応
- 活発なコミュニティとマーケットプレイス
デメリット:
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習得に時間がかかる場合がある
3. Bright Data

公式サイト: https://brightdata.com
無料トライアル: なし
価格: 従量課金(プランにより異なる。平均的には1,000リクエストあたり約1ドル)
割引: 新規ユーザー向け25%オフ
Bright Dataはエンタープライズ向けソリューションです。主にプロキシプロバイダーとして知られていますが、Webスクレイピング関連ツールも非常に強力です。特に保護の強いサイトを相手に、簡易なソリューションが通用しないケースで力を発揮します。開発者向けのAPI型ソリューションと、非技術者向けのノーコードスクレイピングの両方を提供しています。
主な機能:
- 膨大なプロキシプール
- Web Scraper APIとノーコードスクレイパー
- 既製データセット
- 高度なジオターゲティング
メリット:
- 特に大規模運用で最高レベルの信頼性
- 難易度の高いターゲットにも強い
- エンタープライズ品質のサポート
デメリット:
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価格が高い
4. Octoparse

公式サイト: https://octoparse.com
無料トライアル: 制限付きの無料版あり
価格: 月額83ドルから
割引: 年払いで16%オフ
Octoparseは、ビジュアルUIを備えた定番のノーコードスクレイパーです。長年市場にあり、マーケターやアナリストに人気があります。ローカル実行にもクラウド実行にも対応しており、PCを常時つけっぱなしにしたくない場合に便利です。
主な機能:
- ポイント&クリックのビジュアルビルダー
- クラウドスクレイピング
- ページネーション、スクロール、ログイン対応
- 複数形式へのエクスポート
メリット:
- 扱いやすい
- ドキュメントが充実
- 試用に便利な無料プラン
デメリット:
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価格が高い
5. ScrapeDO

公式サイト: https://scrape.do
無料トライアル: あり(1,000クレジット)
価格: 月額29ドルから
割引: 年払い割引なし
堅牢でスケーラブルなAPI型のWebスクレイピングツールです。見た目の分かりやすさよりも安定性が重要なプロジェクトに向いています。
主な機能:
- 高い稼働率
- スムーズなCAPTCHA回避
- シンプルなAPI
メリット:
- 保護されたリソースにも強い
- 料金体系が分かりやすい
デメリット:
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初心者にはやや難しく感じる場合がある
6. Thunderbit

公式サイト: https://thunderbit.com
無料トライアル: あり(月6ページまで無料)
価格: 月額15ドルから
割引: 年払いで20%オフ
Thunderbitはスピードと手軽さに重点を置いたブラウザベースのスクレイパーです。AIによる提案で、価格や商品名などの一般的なデータを素早く見つけて抽出できます。短時間の作業や営業チーム、リサーチ用途に向いています。
主な機能:
- AIによるフィールド提案
- 既製テンプレート
- ブラウザ拡張 + クラウド実行
- 簡単なデータエクスポート
メリット:
- すぐに使い始められる
- 技術スキル不要
- 直感的で洗練されたUI
デメリット:
- 無料プランが非常に限定的
- 大量取得には不向き
7. Axiom

公式サイト: https://axiom.ai
無料トライアル: あり(ボット実行時間2時間)
価格: 月額15ドルから
割引: なし
Axiomは、ブラウザ操作を自動化したい非技術者向けのツールです。Chrome拡張として動作し、スクレイピングや自動化のワークフローを視覚的に組み立てられます。「ここをクリック」「これを抽出」「あそこまでスクロール」のように、ツールにやらせたいことを実演して教えるイメージです。設定後は同じ処理を繰り返します。
主な機能:
- ノーコードのビジュアル自動化
- ブラウザ上で直接動作
- 動的ページとログイン対応
- Google Sheets、Zapier連携
メリット:
- 初心者にとても優しい
- セットアップが速い
- 小〜中規模の作業に向く
デメリット:
- 大規模スクレイピングには不向き
- 純粋なWebスクレイピングというより自動化寄り
8. Browse AI

公式サイト: https://browse.ai
無料トライアル: 月50クレジット、最大2サイトまで
価格: 月額48ドルから
割引: 年払いで20%オフ
Browse AIは、Webサイト上の変化を監視する用途に特に強みがあります。一度「ロボット」を学習させれば、以後はスケジュールに従って定期的にサイトをチェックします。価格の追跡、コンテンツ更新、カタログ監視などに便利です。
主な機能:
- ビジュアルによるロボット学習
- スケジュール監視
- 複数ステップのワークフロー対応
メリット:
- 継続的な監視に最適
- コード不要
デメリット:
- 価格が高い
- 大量取得には不向き
Webスクレイピングにおけるプロキシ
スクレイパーがどれほど優れていても、プロキシは極めて重要な役割を担います。プロキシがなければ、すぐにブロックされてしまいます。Webスクレイピングでは、実ユーザーに見えやすく検知されにくいローテーション型のレジデンシャルプロキシが最も有力な選択肢です。データセンタープロキシでも対応できる場合はありますが、安価で高速な一方、ブロックされる頻度は高くなりがちです。データ量、リクエスト頻度、対象サイト次第で最適解は変わります。とはいえ、特に大規模データを扱う場合は、ローテーション型レジデンシャルプロキシをおすすめします。
プロキシはどこで入手するか
上で挙げたツールの多くにはプロキシが最初から組み込まれているため、別途購入する必要はありません。ただし、スクレイパーが独自プロキシを提供していない場合は、自分で用意する必要があります。
当サイトのページから適切なプロキシプロバイダーを選べます: ローテーション型レジデンシャルプロキシ
以下は、Webスクレイピングに適したプロキシプロバイダー上位5社の一覧です。
1. Floppydata
プロキシタイプ
モバイルプロキシ, レジデンシャルプロキシ, ISP プロキシ, データセンタープロキシ
IPプール
2M+ IP
設立日
2024
本社
アラブ首長国連邦
メリットとデメリット
- シンプルで直感的なインターフェース
- 住宅およびモバイルプロキシの低価格
- ユーザーからの肯定的なフィードバック
- 未使用のトラフィックは翌月に繰り越される
価格: 月額サブスクリプションで$1/GB、従量課金で$1.5/GB。
2. Proxy-Seller
プロキシタイプ
モバイルプロキシ, レジデンシャルプロキシ, 個別 IPv6 プロキシ, ISP プロキシ, データセンタープロキシ
IPプール
20M+ IP
設立日
2014
本社
キプロス
メリットとデメリット
- 高品質なプロキシ
- 競争力のある価格
- 幅広いプロキシの選択
- 便利な支払い方法
- 24時間365日のサポート
価格: 購入量により異なり、月額サブスクリプションで$1.45〜$3.00/GB、従量課金で$3.5/GB。
3. DataImpulse
プロキシタイプ
モバイルプロキシ, レジデンシャルプロキシ, データセンタープロキシ
IPプール
90M+ IP
設立日
2023
本社
アメリカ合衆国
メリットとデメリット
- 低コストのプロキシ
- 州/市/郵便番号/ASNターゲティング
- 従量課金制(トラフィックは期限切れになりません)
- 無料トライアル無し
価格: 従量課金で$1/GB。
4. Novada
プロキシタイプ
モバイルプロキシ, レジデンシャルプロキシ, ISP プロキシ, データセンタープロキシ
IPプール
160M+ IP
設立日
2025
本社
ドイツ
メリットとデメリット
- 大量注文向けの割引
- 幅広いプロキシのラインナップ
- 24時間365日サポート
- 新しいプロキシプロバイダー
- 不十分なカスタマーサポート
価格: 購入量により異なり、月額サブスクリプションで$2.3〜$0.78/GB。
5. BrightData
プロキシタイプ
モバイルプロキシ, レジデンシャルプロキシ, ISP プロキシ, データセンタープロキシ
IPプール
150M+ IP
設立日
2014
本社
イスラエル
メリットとデメリット
- 人気があり信頼できる企業
- 高品質で、倫理的に調達されたプロキシ
- 柔軟な料金体系(従量課金を含む)
- プロキシとウェブスクレイピングツールが必要な人にとって優れた選択肢
- 平均以上のコスト
- すべてのウェブサイトにアクセスするにはKYCが必要です。
- インターフェースが複雑で、開発者向けに作られています。
価格: 購入量により異なり、月額サブスクリプションで$2.50〜$3.50/GB、従量課金で$4.00/GB。
まとめ
Webスクレイピングツールに「これが唯一の正解」というものはありません。ユーザーごとにニーズが異なり、ツールもそれぞれ得意分野が違うためです。その結果、ある人にとって最適なスクレイパーが、別の人には別ツールのほうが合うということが起こります。
たとえば、開発者ではなく複雑な設定なしでデータを取得したいなら、OctoparseやThunderbitのようなブラウザベースのツールを検討するとよいでしょう。柔軟性とスケールを重視するならApifyやScraperAPIが有力です。そして、保護の強いサイトやエンタープライズ級の要件を扱うなら、BrightDataは依然として最有力候補の一つです。どのツールを選ぶにしても、スケールさせる前に必ずテストし、コストは常に注意深く管理してください。




